この度の例祭では、海外からの留学生の方々も大勢お越しになられていて、いつにも増して賑やかで活気に溢れていました。 境内も整い、崩壊の危機もあった社殿は修理され、崩れた石垣は再建され、本殿の覆い屋は新築されました。 しかしながら、周りを見渡せば、かつて家々の建つ住宅地だった更地が広がっています。 多くの方が石巻などの街へ移住しているそうです。 さらに津波によって削れてしまった浜辺の護岸工事は、まだまだこれからが本番だそうです。 ですが大原浜など、自らの故郷で暮らしを続けるにあたり、何より問題となっているのは家が無くなってしまったことでも、護岸工事が終わっていないことでもなく、学校や病院、また仕事を石巻など、街へ求めざるを得ないことだとお伺いしました。 震災以前と比べて観光客が減っている状態も続いているそうです。 震災から五年以上が経ち、復興は着実に進んでいます。 ですがそれは震災によって荒れてしまったものが、整ってきているというだけで、取り戻せている訳ではないという印象を受けました。 熊本の震災もあり、東北への注目が薄まっているようですが、復興はむしろこれからが本当に難しい局面なのではないかと思います。 これからも引き続き、支援を続けていきます。 |