北口本宮冨士浅間神社についてよくあるご質問

神社についてのご質問

  • 「北口(きたぐち)本宮(ほんぐう)」とは、どういういわれのある言葉ですか?

     富士登山道「北口」(吉田口ともいう)の「(もと) 」のお宮さん、という意味で、「北口の起点」であるということと、古代から継承されてきた「麓で祭祀を行う場所」であることを表しています。
     
     また厳密には、当社は富士山に対して「(うしとら) 」の方位に鎮座しておりますし、主要な登山道にはそれぞれに浅間神社が祀られているのであって、特に東西南北に配置されている訳ではありません。「艮」の方位とは北東であり、鬼門として神聖視されてきましたが、神社の配置との関係は明らかになってはいません。
  • 「冨士」がワカンムリなのはなぜですか?

     諸説ありますが、現在の固有名詞としての「富士山」の「富」の1字を山そのものに見立てた説が多くあり、よく言われる例を以下に挙げます。
    1. 「御山の上に人は立てない」説
      ウ冠の点を人に見立てて、本来禁足地であること、或いは尊い山である為人が 崇める(下から見上げる)山であることを表した。
    2. 「神は見えない」説
      点を神に見立てて(1とは逆に)、尊いご存在は目に見えないことを表した。 (午王という札などにその配置の絵が描かれています。)
    3. 「山頂は神域」説
      ワ冠から下を8合目以下に見立てて、点の示す山域は、神の土地であることを 表した。

     いずれの説も神域に人が踏み入れることを戒めるものです。
     登頂を制覇と表現することもある昨今ですが、古来、登山に際して心身を清めて登らせていただく姿勢があります。我欲を捨て清められ、無私となることで神域に入ることが許され、神に近づくことができると考えてきたこと、山そのものに畏敬の念をもってきたことがわかります。
     また、ある筈のものを消すことで逆にその存在を示し、絶対的な尊いものに対しての、人の謹み・奥ゆかしさの大切さを伝えているともいえます。

    [ 参考 ]
    「ふじの山」を表す漢字は、富士、不二、福慈など様々にありますが、古代日本は音を重視する文化であって、形としての漢字を音にあてたことは、比較的時代が下ってからのこと、これら上記の説も江戸~明治にかけて起こったものと考えられます。

  • 全国に浅間神社はどのくらいありますか?
    それを統括する神社はどこですか?

     日本国内には1316社あるとされています。(山梨県38社)
     仏教寺院のように宗派別の総本山に相当する神社がある訳ではなく、浅間神社に限らず全国の神社約8万社は神社本庁が統括しています。(本宗(ほんそう) は伊勢の神宮)
     浅間信仰については、規模の大きな神社は静岡県富士宮市の浅間大社、同静岡市の静岡浅間神社などがありますが、ある一社から他の全ての浅間神社に御分祀されたものではありません。
     富士信仰としては、富士山麓の神社から御分祀された場合と、富士山が遠くに見える場所にいつしか祀られるようになった場合など各々の由緒があると考えられます。関東一円と甲信越、東北、北陸、岐阜県の一部の浅間神社や富士塚の神社は、当社より分祀されている可能性が高いです。

    [ 参考 ]
    分祀された元の神社を知りたい場合は、まず、ご先祖様がどの登山口から登拝したかを考慮してみてください。■御札や掛軸等、信仰の遺物にその証を見ることもでき、「北口本宮」の朱印を手掛かりに当社を訪ねて見える方もあります。
  • 山頂の神社は奥宮ですか?

     当社に「奥宮」はなく、山頂の神社は、静岡県富士宮市「浅間大社」の「奥宮」、ならびに「久須志神社」です。
     当社はもとより遥拝施設として成立したため、山頂には社殿を築かなかったと考えられています。

    [ 参考 ]
    社殿は仏教伝来後に形成されたものであり、神道としては、神の依り坐す岩・山など信仰の対象となるモノや場所をまず重要としています。
  • 御朱印とはなんですか?

     御朱印とは、「お参りの証」です。
     そして「お参り」とは、神社に参り、神様との御縁を結ぶ、また御縁を深めることです。 つまり御朱印とはその証、いわば「神様との御縁の証」ということです。

    御朱印について、詳しくは「御朱印について」ページをお読みください。
  • 御朱印・御朱印帳はありますか?

     ございます。
     当社「北口本宮冨士浅間神社」の御朱印に加え、境内の「諏訪神社」、当社発祥の地「大塚丘」の御朱印もご用意しております。

    御朱印について、詳しくは「御朱印について」ページをお読みください。
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