当社の「冨士山大鳥居」は古代に建立され、以来、建替えや修理が繰り返され今に至っています。近世以降は凡そ六十年周期で再興の事業を行うという慣例により、威風堂々の鳥居が保たれてきました。現在のものは昭和二十五年に建立工事が開始され、昭和二十九年に竣功の大祭が執り行われました。 木造では日本最大であるこの大鳥居が今、再興の時期を迎えています。 今回は耐久度調査により、建替えには及ばず、修理を施すことで次代に繋げることが出来るという結果を得ました。 これを受け当神社氏子総代会並び責任役員会は、昨年修復事業を起こすことを決しました。修復とはいえ、両部型のこの鳥居の控柱(高さ7.3m)を四本、袖貫(長さ9m)を四本、全ての取り替え、主柱二本の補修、塗装を全て塗り直すという大規模な工事となります。 過日、三月二十七日に、起工祭を斎行し、工事が開始されました。来年四月の竣功を目指しております。 参拝者の皆様方には、工期中少々迂回しての順路となりますが、何卒御理解いただきますようお願い申し上げます。六十年に一度の大工事をご覧になりながらご参拝していただければ幸いであります。 北口本宮冨士浅間神社宮司 上文司 厚 |