梅に続き、桜が咲き始めました。 桜は当神社の御祭神、木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)の木であり、社紋にもなっています。 桜(サクラ)の「サ」とは稲に宿る霊のことを指し、「クラ」とは鎮まる場所のことを指します。つまり桜とは、稲霊(いなだま)の鎮まる神聖な木なのです。 冬が過ぎ、春を迎え、山から新しい霊が、新しい命が里へ降りてきます。その新しい命がまず宿るのが、桜です。 その桜の花が地に散り、土に新しい命が宿ると、人々は稲作の季節を迎えます。 このように桜は、遠い昔から日本人にとって非常に特別で、大事な木でありました。 皆様が桜をご覧になられる際に、この事を思い出して下さり、春の息吹を楽しまれる一助となれれば幸いです。駄文失礼致しました。 (髙) |