当社摂社、諏訪神社の例祭である「吉田の火祭り」こと鎮火祭を斎行致しました。 鎮火祭の歴史は大変古く、少なくとも450年以上の歴史があることが史料により判明しています。 また同史料により、当祭典を象徴する富士山型の特徴的な御神輿「お山さん」こと御影神輿が当時には既に担がれていたことも併せて判明しています。 そのように大変長い歴史があるため、実は肝心の「何故火を焚くのか」が定かではありません。 諏訪神社御祭神の建御名方神(たけみなかたのかみ)が戦に敗れ敗走する際に、当地住民が大量の松明を燃やし、大軍勢と見せかけ追っ手を退け建御名方神を助けたことが始まりとする説 当社浅間神社の御祭神木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の火中出産の神話が由来とする説 本物の富士山の代わりに、富士山の形を模した神輿に大暴れしてもらうことで、噴火を防ぐことが目的であるとする説 などがありますがまた同時に、冨士北麓の短い夏の終わりを告げる風物詩としても定着しています。 一昨日は松明の炎に煌々と照らされた吉田の街並みは、秋を迎えようとしています。 秋もまた皆様のご参拝を、お待ちしております。 なお、紅葉は毎年11月初旬ごろが見頃です。是非お越し下さいませ。
|