公益財団法人「住友財団」(http://www.sumitomo.or.jp/)の助成のもと、平成27・28年に修復を致しました当神社旧隨神像(アラハバキ)がこの度、富士吉田市の指定文化財となりました。 改めまして経緯を辿りますと当像は、1940年に現隨神像が新造されて以降、来歴不明のまま神社内にて長らく保管されてきましたが、文化財調査技術の進歩により可能となった神像内部の調査の結果、作者名や製作年月日などの墨書が発見され、当社に現存する人工物としては最古となる1520年の作であることが判明しました。 しかしながら長い年月による劣化と損傷激しく、像としての形を保つことすら難しい状態で、後世へと残すために大修復が必要でした。 そのためには多額の費用が必要となり、どうしたものかと頭を悩ませておりましたところ、住友財団様より助成を賜れることとなり、お陰様を持ちまして大修復に着手、そして見事完了と相成り、そして今日の文化財指定へと至りました。 富士吉田市のふじさんミュージアムにて収蔵しておりますため平素はご覧いただけませんが、企画展などで展示の際には是非ご覧頂ければと存じます。 住友財団様を始め、修復作業をしていただいた明古堂様、また様々ご助力をいただきました富士吉田市教育委員会様や山梨県文化財保護審議会様など多くの皆様に御礼を申し上げます。
【随神像 赤衣】 |
【随神像 青衣】 |
【文化財指定書交付式の様子】 |
【発見された墨書】 |
【修復のため分解した様子】 |